IT派遣で働くデメリット

IT派遣で働くデメリット 正社員以外のエンジニアの働き方に、「IT派遣」があることをご存知ですか?最近では派遣社員として働くエンジニアも少なくありません。転職を考えている人ならば、選択肢の1つに考えることもあるでしょう。けれども、IT派遣の詳細を知らずに働き始めてしまうのは少し危険かも?
このコラムではIT派遣のデメリットについてまとめました。転職後に「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないためにも、ぜひ参考にしてみてください。


デメリット(1)雇用期間に上限がある

現状(2019年6月時点)の派遣法では、派遣社員の雇用期間は最大で3年と上限が定められており、多くの場合1~3年のサイクルで職場が変わります。相性の良い職場に出会えたとしても、いずれ去ることを前提に働かなければなりません。 長期間に渡って1つの会社で働くことはほとんどないので、慣れてきた頃に環境が変わってしまうのは、目まぐるしいですよね。 また、派遣社員は就業時間や社内規則に基づいて働く正社員とは異なり、「非正規雇用」という扱いになります。会社都合でリストラされる可能性もあり、いつ仕事を失うか分からないため、ストレスを感じる可能性も。 リストラを過剰に心配する必要はありませんが、将来的な保障が少ない雇用形態ということは覚えておきましょう。

デメリット(2)待遇面の格差

派遣社員は正社員と比べ、待遇面にギャップを感じることも少なくありません。中でも大きく異なる2点は「ボーナスがない」「交通費が出ない」ことです。その分時給が高く設定されている傾向にありますが、年収で比較すると正社員よりも低いというケースもよく見られます。 さらに福利厚生面においては対象が正社員に限定されているものもあります。その他、派遣の場合は退職金が出ないなど、正社員と比較したときに待遇面の差があることは理解しておきましょう。

デメリット(3)スキルアップしにくい

フリーランスであれば自分のレベルや目的に応じて仕事を選別することができますが、派遣エンジニアの場合は選択権はなく、会社から与えられた業務をこなす必要があります。 派遣社員は企業の中で責任のある立場ではないため、重要な業務や大きな仕事を任されることはあまりありません。それはそれで楽、と感じることもあるでしょうが、エンジニアとしてスキルアップしにくい環境とも言えます。 高い技術が身につけばキャリアアップにも繋がりますが、活躍の場がないとスキルを磨く機会もぐっと減ってしまうでしょう。そうなると、当然ながら収入アップも狙いにくくなります。

デメリット(4)社会的信頼度が低い

前項で述べたとおり、派遣先で任される仕事は難易度が低いものが多く、IT派遣の場合、職務経験が豊富とは言い難いです。そのため、転職時には職歴として弱く捉えられてしまうことも。正社員と比べると、どうしても社会的信頼度が劣ってしまいます。 ただし、未経験からスタートし、派遣エンジニアとして働くことで基礎的な技術を身につけたい、などの背景があれば、面接官からの印象も下がらない可能性があります。 いずれにしても、将来的にエンジニアとしてキャリアアップを望んでいるのであれば、IT派遣を長く続けることによるデメリットは多いと認識しておきましょう。

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